会社にかかってくるしつこい営業電話への対応に困っていませんか?
会社宛ての電話のため、ガチャ切りはできない…。
着信拒否をしても、どんどん新しい電話番号でかけてきてキリがない…。
そこでこの記事では、段階的にすぐに使える断り方を例文付きでご紹介します。
営業電話を断るポイント
営業電話は、かけてくる方も仕事で、相手はこちらの会社名を知っています。
営業電話だからと失礼な対応は、会社のイメージにも影響するかもしれないので、丁寧な対応を心がけましょう。
営業電話を断るポイントを5つ紹介します。
早めにはっきり断る
営業電話は、必要ないと感じた時点で、すぐにはっきり断ることが最も大切です。
早めに対応することで、相手の時間も自分の時間も無駄にしません。
内容をよく聞かずに長く話してしまうと、断るタイミングをさらに失ってしまいます。
営業電話と分かった段階で、断る姿勢をしっかり見せるようにしましょう。
「担当者不在」などとあいまいに返事すると、相手も再度電話しなければならなくなりお互い二度手間です。
用件をはっきり確認する
電話を受けたときは、まず用件を明確に尋ねることが重要です。
どのような話なのかを知ることで、営業かどうか判断し、断ります。
「どういったご用件でしょうか」と質問するだけで、相手の目的がはっきりしたうえではっきり断ることもできます。
あいまいな返事をせずに、具体的な話を引き出し的確に断ることも大事です。
用件を聞いて不要な営業だと判断したらすぐにお断り!
相手を尊重して丁寧に断る
営業電話も会社にかかってきた電話でお仕事です。
相手を尊重しつつ、断る場合もはっきりと丁寧に伝えることが基本です。
(ガチャ切りなんて論外!)
興味がない場合や導入予定がない場合は、「お取引の予定はございません」などと明言しましょう。
やんわりとした返答や曖昧な表現は、また電話がかかってくる原因になります。
あいまいな返事をせず、はっきり断る
あいまいな対応は避けるべきです。
「担当者がいない」などのあいまいな言い方は、営業電話を繰り返すきっかけになります。
一度のやり取りで済ませるためには、断る言葉をしっかり準備しておくことが効果的です。
会社方針や再連絡不要を伝える
断る理由として、自分の判断ではなく会社の方針を伝える方法も効果的です。
「新規営業は社内の方針で受けておりません」など、組織全体の決定であることを伝えると、相手も納得しやすくなります。
このような断り方は、個人が責められにくくなるメリットもありますね!
営業電話を断る丁寧な例文
実際の状況によっての、「失礼のない丁寧なお断り」の例文を紹介します。
興味がない場合
- 「恐縮ではございますが、新たなお取引については現在見合わせております。」
- 「大変恐縮ですが、当社の業務上、該当のサービスにつきましては必要としておりません。」
- 「ご丁寧にご案内いただきましたが、現在利用中のサービスにて十分対応できておりますため、今回はお見送りとさせていただきます。」
- 「ご案内いただき感謝いたしますが、当面の間は導入を検討しておりません。」
- 「ご連絡が必要な際にはこちらから改めてご相談差し上げますので、今後のご連絡はお控えいただけますと助かります。」
メールを送りたいと言われた場合(断りたい)
- 「恐縮ではございますが、メールによるご案内も差し控えていただけますようお願い申し上げます。」
- 「誠に恐れ入りますが、現在のところメールでのご提案につきましてもお受けしておりません。」
- 「せっかくですが、今後のご案内はお控えいただけますと助かります。」
- 「ご厚意には感謝申し上げますが、誠に恐縮ながら今回は見送らせていただきます。」
- 「恐れ入りますが、今後のご連絡は差し控えていただけますよう、お願い申し上げます。」
すでに他社サービスを利用中で満足している場合
- 「現在利用中のサービスに特に不満がなく、継続して活用する方針でございます。そのため、今回のご提案は見送らせていただきます。」
- 「ご案内いただきありがとうございます。既存の契約内容で業務に支障がないため、新たな導入は考えておりません。」
- 「現在お取引中の内容に特段の問題がなく、当面は切り替えの予定がございません。」
- 「現在、長期契約中のサービスがあり、引き続きそのままの体制で運用する意向です。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」
- 「現行のサービスで十分なため、現時点では新たな切り替えは考えておりません。ご丁寧なご案内に深く感謝申し上げます。」
会社の方針で新規営業を受け付けていない場合
- 「恐れ入りますが、社内の決まりにより、新規のお申し出はすべてご遠慮いただいております。」
- 「誠に恐縮ですが、当社では新たなご提案につきましてはお受けしていない状況でございます。ご理解賜りますようお願いいたします。」
- 「社内の運営方針により、現在は新規のお取引を見合わせております。ご提案には感謝いたしますが、ご期待に沿うことができず申し訳ございません。」
- 「ご丁寧なご連絡、誠にありがとうございます。ただし、当社では新規の営業はご遠慮いただいておりますため、ご容赦くださいませ。」
- 「営業上の方針として、現在は新規のお取引をお受けしておりません。ご案内いただきましたことに心より感謝申し上げます。」
決裁権限がないことを理由に断りたい場合
- 「恐縮ですが、私の立場では判断できかねる事項でして、上席の決裁が必要となります。ただし、現段階では社内での検討は行っておりません。」
- 「ご案内いただいた内容は確認いたしましたが、最終的な可否は上層部の判断に委ねられております。あいにく現在は導入の見込みがなく、再度のご連絡は不要でございます。」
- 「私には最終的な決定を下す立場にございません。また、社内でも当面は検討する予定がないため、今回のご提案は見送らせていただきます。」
- 「必要に応じて上司に確認を取る体制ではありますが、現在のところ導入を前提とした協議には至っておりません。」
- 「担当の立場上、即断ができない点をご容赦ください。また、現時点では具体的な検討予定もないため、ご理解賜りますようお願い申し上げます。」
断ってもしつこい営業電話を断る例文
営業電話は、断られることを前提にかけてくるのでなかなか減りませんよね。
何度もはっきりお断りしても、かかってくる営業電話への対処を紹介します。
何度も電話が来る場合
過去の対応を強調し、社内ルールを理由に再連絡を阻止
「過去にもご案内差し上げました通り、弊社では社内の方針により新規の営業活動はご遠慮いただいております。今後のご連絡は控えていただけますようお願い申し上げます。」
業務効率への影響を明確に伝えて毅然と対応
「繰り返しのご連絡が業務運営に支障をきたしておりますため、恐れ入りますが、今後のお電話はご遠慮願えますと幸いです。」
主導権を示し再連絡を完全に遮断
「こちらで必要と判断した場合には改めてご連絡差し上げますので、それまではお電話をお控えいただきますようお願いいたします。」
何度断っても別の担当者から連絡が来る
組織的な対応を促す問いかけで牽制
「すでに何度かお断りの旨をお伝えしておりますが、別のご担当者様より再度ご連絡をいただいております。貴社内で情報の連携がなされていないご様子ですが、ご確認いただけますでしょうか。」
全社的な対応を要求
「弊社では貴社との新たな取引について、現在も今後も検討の予定はございません。貴社内のすべての関係部署におかれましても、情報共有を徹底いただけますようお願い申し上げます。」
最終通告として厳しい姿勢を示す
「今後、どのご担当部署からのご連絡であっても、一律でお受けすることはございません。貴社全体での認識統一をお願い申し上げます。」
無理に会おうとしてくる場合
「今度そちらの地域をまわるので…」とか「ご担当の方がいらっしゃらなくてもいいので…」などと強引に来社のアポイントを取ろうとしてくる電話の断り方です。
対面拒否を明確にし代替案を提示(※検討しない場合でも形式的に伝える)
「面談のご依頼はすべてお断りさせていただいております。お申し出いただく内容がある場合は、文書にてお送りいただければ社内で目を通します。」
客観的事実を理由に断固拒否
「弊社の社内ルールにより、外部の方との対面による応対は原則として制限されております。恐れ入りますが、ご了承いただけますようお願い申し上げます。」
方針を明示しつつ書面対応に誘導
「新たなお取引先様との面談については、現在お受けしていない方針です。ご提案等がございましたら、文書にてご送付いただけますと幸いです。」
それでもしつこい場合の最終対処法
丁寧にはっきりとお断りしているのに、それでもしつこく電話をかけてくる場合は、法的根拠を示した最終通告を!
特定商取引法第17条「再勧誘の禁止」
特定商取引法第17条は、一度「いりません」など契約しない意思を示した相手への電話勧誘の継続や再勧誘を禁止しています。
はっきり断っても何度も電話してくるのは違法なんて知らなかった…
だから「はっきり断る」ことが大事なんですね!
法的根拠を示した例文
「恐れ入りますが、すでにお断りの意向はお伝えしております。特定商取引法第17条では、いったんお断りしたあとの再勧誘は控えるよう定められていますので、今後のご連絡はお控えいただけますようお願い申し上げます。」
「何度かご連絡をいただいて、その都度お断りしております。特定商取引法では、お断りした後の再度のご案内は認められておりません。これ以上続くようでしたら、消費生活センター等への相談も検討させていただくことになりますので、ご配慮いただけますと幸いです。」
「大変恐縮ですが、御社名とご担当者様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか。特定商取引法に基づき、今後のご案内はご遠慮いただきたく思います。万が一、再度ご連絡いただくようなことがあれば、法的対応を検討する場合もございますので、どうぞご理解ください。」
これらのように、特定商取引法の「再勧誘の禁止」(第17条)や「法律違反となる可能性」を明確に伝えることで、営業電話を強く断ることができます。
まとめ
営業電話を断る際は、相手も仕事でかけていることを理解しつつ、はっきり・丁寧に・曖昧にしないことが重要です。
しつこい営業電話にも、次のように段階を踏んで毅然と対応していきましょう。
- 営業電話だとわかった時点字はっきり断り、あいまいな返事をしない
- 何度断ってもかけてくる場合は、「以前にもお断りしました」と過去の対応や、業務に支障が出ると再度連絡をしないよう伝える
- それでも繰り返し電話がある場合は、法律で再勧誘が禁止されていることを指摘
着信拒否が手っ取り早いけど、どんどん新しい番号でかけてきてキリがないので、断り方が分かると安心ですね。
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