中森明菜の「伝説のコンサート」が1989年と1991年の理由

NHK「伝説のコンサート」に中森明菜さんが取り上げられ、1989年と1991年のコンサートのリマスター版がそれぞれ放送されました。

「伝説のコンサート」では、アーティストの節目に行われたライブなどが放送されますが、なぜ中森明菜さんは1989年と1991年なのでしょう。

この記事では、中森明菜さんの伝説のコンサートがなぜ1989年と1991年なのかについてまとめました。

中森明菜伝説のコンサート

中森明菜さんの「伝説のコンサート」で、1989年と1991年開催のコンサートが2年しか間隔があいていないのに別々に取り上げた大きな理由としては次の二つが考えられます。

1989年のコンサートはデービューから8年間の全シングル24曲（うち1曲はシングルカップリング面）で構成されています。偶然にも全盛期の中森明菜さんの集大成といえるコンサートになりました。今までの最新アルバム収録曲中心ではないスペシャルなコンサートだったのです。

1989年のコンサートから3か月後の7月、中森明菜さんは急遽活動休止。その間に所属事務所から独立し新事務所を設立したと12月に「あの」記者会見を開きました。

その後、1990年7月に1年3か月ぶりのシングル「Dear Friend」を皮切りに次々と新曲を発売し精力的に活動再開していきました。

そして、1991年のコンサートは復帰後初のコンサートでした。

NHK「伝説のコンサート」は、アーティストの伝説を語るにふさわしいコンサート映像などをリマスターした番組です。中森明菜さんにとっては、デビューから8年間の全シングル曲のスペシャルコンサートと、その後1991年のコンサートはまさに「伝説」ですね。

中森明菜さんの伝説のコンサート1989年は、1982年5月1日に16歳でデビューして8周年の記念コンサートでした。

The 8th Anniversary AKINA EAST LIVE INDEX-XXⅢ
公演日　1989年4月29日、30日
会場　よみうりランド EAST

1989年に行われたコンサートは、これまで通例の最新アルバム収録曲中心のセットリストとは違いました。

デビューから8年間のシングル曲だけの異例なコンサートだったのです。また、それらの曲はランキング1位の曲が多数ありスペシャル感があります。

このコンサートでは野外会場ならではの、かわいらしいハプニングがありました。

アンコールで再登場した際に、強風で衣装のスカートが舞い上がりステージ上で座り込んで…

「見たな～」
「あー　どうしよう」
「いくら（見せパン？）履いていてもこれじゃ立てない」
「せっかくすまして出てきたのにー」

と、かわいらしい「明菜ちゃん」の顔も見られました。

しかし、次の「Blue On Pink」のイントロが流れると表情をガラッとかえてバラードを歌い上げるところはさすが「歌姫中森明菜」です。

楽曲ごとの発売年と売上ランキングも一緒にまとめました。

中森明菜さんの伝説のコンサート1991年は、復帰後初でもあり、デビュー10周年の記念コンサートでもありました。

夢 ’91 Akina Nakamori Special Live
公演日　1991年7月27日、28日
会場　幕張メッセ

1991年のコンサートは、1989年7月からの活動休止後初のコンサートということもあり、大きな注目を集めました。

1989年7月のコンサート以降発売されたオリジナルアルバム「CRUISE」と、シングル曲などを含めた楽曲構成です。

楽曲ごとの発売年とシングル曲かアルバム収録曲かも一緒にまとめました。