留置場・拘置所・刑務所などへ差し入れを代行する専門業者があるってごぞんじですか?
本記事では、あまり聞きなれない「差し入れ屋」について解説します。
差し入れ屋とは
「差し入れ屋」とは、主に刑事施設(留置場、拘置所、刑務所)に収容されている人に向けて、必要な物品を代わりに届けることを専門とするお店のことです。
差入屋(さしいれや)・差入店(さしいれてん)・差入所(さしいれどころ)と表示する店もあります。
これらの店は、各施設が定める細かなルールや許可される物品を熟知しています。
一般の人が直接差し入れをするのが難しい場合でも、適切に品物を届けられるようサポートしています。
また、商品の価格は定価に近い場合が多く割高感があります。
留置場・拘置所・刑務所別の差し入れルール比較
差し入れをする施設(留置場・拘置所・刑務所など)によってルールが違います。
主な違いを比較していきましょう。
留置場 | 拘置所 | 刑務所 | |
---|---|---|---|
差入可能な時期 | 逮捕後72時間以内は、弁護士以外は面会や手紙、差入も原則不可 | 逮捕直後から比較的いつでも差入可能 | ・いつでも差入は可能 (面会は家族以外には制限がある場合が多い) |
差入できる | ・衣類 下着 Tシャツ スウェットなど ・書籍や雑誌 | ・衣類 下着 Tシャツ スウェットなど ・書籍や雑誌 ・切手、封筒、便箋 ・現金 | ・白色など指定の下着類 ・書籍や雑誌 刑務所ごとに種類や数量など、非常に細かいルールがある |
差入できない | ・通信機器(スマホなど) ・金属類の装飾がある衣類 ・薬(留置場指定除く) ・アルコール類、タバコ ・危険物など | ・通信機器 ・金属類の装飾がある衣類 ・外部からの薬 ・アルコール類、タバコ ・危険物など | 持ち込める物は厳しく制限 ・食品全般 ・多くの衣類(指定の下着以外) ・通信機器 ・現金 ・アルコール類、タバコ ・危険物など |
差入方法 | ・留置場の窓口に持込や郵送 ・専門の差入業者を利用 | ・拘置所の窓口に持込や郵送 ・専門の差入業者を利用 | 直接持込は一般的ではない ・郵送 ・専門の差し入れ業者を利用 |
その他 | ・衣類の色や種類、紐付きの衣類などが禁止されている留置場もある | ・留置場より比較的幅広い物品の差入が可能 ・一部、施設指定の業者を通して、飲食物や日用品、布団などもOK | ・下着の差し入れ自体が許可されていない刑務所もある ・書籍や雑誌は、刑務所のルールに合わせて加工(しおり紐やカバーの除去など) |
差し入れ屋の実店舗とオンラインサービス
差し入れ屋には、拘置所や刑務所の近くにある「実店舗」と、インターネットを通じて注文できる「オンラインサービス」があります。
差し入れ屋を選ぶ際には、届けたい刑事施設の種類と場所、そして自身の状況(時間や手間をかけられるかなど)に合わせて、最も適した業者を選ぶことが重要です。
そして、利用する際には受刑者のフルネームや施設名などの必要情報を正確に伝え、施設の規則に合った品物を選びましょう。
実店舗のメリット
- 特定の刑事施設の規則に精通している可能性が高い
- 実際に品物を見て、手に取って選べる
- 店舗のスタッフに直接相談できる
- 拘置所の近く
実店舗のデメリット
- 店舗の営業時間内に直接足を運ぶ必要
- 品揃えは店舗の規模や方針によって異なる
オンラインサービスのメリット
- 時間や場所を選ばずに、自宅などから手軽に注文
- 各刑事施設の差し入れ規則を調査し、規則に適合した商品の取り揃え
- 多様な商品ラインナップ
- 即日発送や年中無休での対応を謳っているサービスもある
- 銀行振込やクレジットカードなど、多様な支払い方法
オンラインサービスのデメリット
- 実際に品物を見て選べない
- 配送に時間がかかる場合がある
- 依頼主の情報(氏名、電話番号など)の登録が必要
(匿名での差し入れは原則できない) - サービスによっては、手数料や送料などがかかる
どちらを選ぶかは、差し入れ者の施設、利便性、重視する点(規則遵守、品物の確認、手軽さなど)を考慮して判断しましょう。
差し入れと弁護士の連携
弁護士は、逮捕直後の面会が唯一可能な人物であり,差し入れを通じて被疑者・被告人の状況を把握し、必要な物資を届けられます。
また、接見禁止処分が付されている場合、家族や友人との面会や手紙のやり取りはできませんが,弁護士は面会が可能で差し入れできます。
弁護士を通じて、必要な物を差し入れて様子をうかがったりできます。
差し入れ屋利用者の声
実際に差し入れ業者を利用した感想をまとめました。
- 自分で用意した差し入れが拘置所で受け取ってもらえなかったが、専門業者に依頼した下着とスウェットはきちんと届いた
- 施設の規則に詳しくない場合でも、専門業者が対応してくれると安心ですね
- 遠方の留置場へも、すぐに着替えを送れてよかった
- 留置場で借りられる服は使い古されているため、すぐに新品の差し入れを送ってくれてとても嬉しかった
- 商品一覧にない本でも、手配して拘置所に差し入れてもらえた
- 定期的に雑誌を刑務所に届けてもらえた
差し入れに関するQ&A
- Q誰でも差し入れできますか?
- A
原則として、拘置所や刑務所にいる人に対して、誰でも差し入れができます。
ただし、警察署の留置場にいる人に差し入れができるのは、逮捕されてから72時間後、つまり勾留が決定した後からとなります。
- Q匿名で差し入れをすることは可能ですか?
- A
原則として、匿名で差し入れはできません。
差し入れを申し込む際には、依頼主の氏名や連絡先などが必要です。
- Q初めてで何を差し入れれば良いか分かりません
- A
初めての場合は、差し入れ専門店のスタッフに相談するのがおすすめです。
また、おすすめのセットを用意しているところもあります。引用:丸の家
- Qコーヒー等 1回で何日分予約できますか?
- A
何日分でも可能です。
毎日、毎週、毎月の頻度で差し入れできますので、ご予算に合わせてご注文いただけます。
まとめ
差し入れ屋は、留置場・拘置所・刑務所にいる人へ必要な物を届けるお店です。
施設ごとに差し入れできる物は異なり、留置場は比較的自由ですが、刑務所は厳しい規則があります。
購入方法は、実店舗とオンラインサービスがあり、遠方からでも依頼できます。
弁護士も、被疑者・被告人との連携で差し入れを利用することがあります。
まずは、専門家(実店舗の店員やオンラインサービス、弁護士など)に問い合わせてるのもいいのではないでしょうか。
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