「光る君へ」は、NHK大河ドラマにしてはこれまでにない名言に注目が集まっています。
「あさイチ」でも、「私たちが光る君へに惹かれるワケ」という特集が組まれ、登場人物の生きざまに共感!と紹介されていました。脚本が大石静さんということもあり、大河ドラマですが恋愛要素多めな名言がちりばめられています。
そこで今回は、NHK大河ドラマ「光る君へ」の名言をまとめています。共感していただける言葉があればうれしいです。
「帰るのかよ」
第5回 告白
まひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)は、幼いころから互いに思いを寄せあうが伝えられず、またそれを一歩引いて見守り続ける直秀(毎熊克哉)の3人の場面です。
まひろは母親の死の真相や、まひろ自身にもその責任があるのかもしれないと道長の胸で泣き崩れます。そこで道長はまひろを抱きしめようとするが、近くで見守っていた直秀に
道長 「まひろを頼む」 とまひろを託して立ち去ります
直秀 「帰るのかよ…」 ボソッと一言
「えーーー!!」とテレビに向かって叫んだ方は多いでしょう。
道長はそのあと、まひろの母親を殺した兄を殴りに帰ったのでした。
「帝がどなたでも変わらない。大事なのは、お支えしている者が誰かということではないかと…」
第5回 告白 (第6回でも同様の言葉がありました)
道長(柄本佑)が右大臣の 父 兼家(段田安則)に言ったセリフです。
道長 「帝がどなたでも変わらない。大事なのは、お支えしている者が誰かということではないかと…」
いつも飄々として出世欲もない道長の発言だからこそ驚きがありました。道長は何も考えていないのではなく、ちゃんとまわりを見てたのか…。頼もしいぞ!道長!
この言葉はいつの時代、どこの社会でもあてはまる言葉ですね。
「人妻であろうとも心の中は自分のものでございます」
第8回 招かれざる者
倫子(黒木華)たち女子会で、男性陣の打毬(だきゅう)をしていた姿に盛り上がっている場面です。
女子会をいつも後ろから見守る先生のような倫子の女房の赤染衛門(凰稀かなめ)も話に加わります。
倫子 「衛門たら、人妻なのに」 とニヤリ
赤染衛門 「人妻であろうとも心の中は自分のものでございます」
キャー!衛門様ー
わたくしも同感でございます(?)
「女房」:貴族に使える身の回りの世話をし教養も求められる、当時働く女性で身分の高い役職
「人は幸せでも泣くしかなしくても泣くのよ」
第10回 月夜の陰謀
まひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)の思いが盛り上がり、お互いのしがらみを捨て駆け落ちしようと持ち掛ける道長だがまひろは冷静に断ります。しかし、ふたりの思いは抑えられずに一夜を共にします。
静かに涙を流すまひろに対して
道長 「振ったのはおまえだぞ」
まひろ 「人は幸せでも泣くし、悲しくても泣くのよ」
いや~深いお言葉です。
ないているまひろ様に対して「振ったのは…」
って言う道長スキ!
でもそんなまひろに対して…
道長 「また会おう。これで会えなくなるのは嫌だ」 とまひろを抱きしめる
えっ、なんで?
あなたちゃんとまひろの話聞いてた?
まひろの名言と涙を台無しにする道長の迷言もありました。
「中宮がご懐妊ならば呪詛してぐださい。殿の一族は呪詛が得意でしょう?」
第26回 いけにえの姫
天変地異を治めるためのいけにえとして、道長(柄本佑)は娘の彰子(見上愛)を入内させます。
道長も道長の妻倫子(黒木華)も本心は入内させたくないのです。
倫子 「中宮様のお加減が終わる糸のうわさでございますが、まさかご懐妊では?」
道長 「ご懐妊であろうとも入内は決行する」
倫子 「中宮がご懐妊ならば呪詛してぐださい。殿の一族は呪詛が得意でしょう?」
倫子 怖っ! ブラック倫子!!
たしかに道長の父が右大臣時代に命じてましたが…
でも倫子にとっては半分本気なのでしょう。
「お前の好んだ越前の紙だ。いつか越前の紙で物事を書いてみたいと言っていただろう」
第31回 月の下で
道長(柄本佑)が入内した娘の彰子(見上愛)のために物語を書いてほしいとまひろ(吉高由里子)に頼みます。
まひろは、物語を描くにふさわしい和紙に書きたいと申し出ると、道長はすぐに和紙を調達しまひろへ直接届けます。
道長 「お前の好んだ越前の紙だ。いつか越前の紙で物事を書いてみたいと言っていたであろう」
さすが、できる男 道長様 でございます。
まひろが何年も前に言ったことを、道長は覚えていてわざわざ越前より取り寄せたのです。
そして、まひろが喜び、執筆への意欲を伝えると
道長 「俺の願いを初めて聞いてくれたな」
キャー♡
「褒美である」
第33回 式部誕生
まひろ(吉高由里子が執筆した物語の褒美を道長(柄本佑)が手渡す場面
道長 「褒美である」
今回は、名言ではなく名品?です。
ご褒美は「扇」でした。それはただの扇ではなく、幼いころのふたりにとって思い出のシーンが描かれていました。
平安時代には、扇に気持ちを記して相手におくっていたそうです。
「ここには光る君のような美しい殿御はおりませぬ。ゆえに若紫もおりませぬ」
第36回 待ち望まれた日
お祝いの酒の場で、酔っぱらった藤原公任(町田啓太)がまひろ(吉高由里子)にからんできたときの会話です。
藤原公任 「ここには若紫のような美しい女子はおらぬな」
まひろ 「ここには光る君へのような美しい殿御はおりませぬ。ゆえに若紫もおりませぬ」
まひろよく言った!
いつの世もこのようなことをおっしゃるかたがいらっしゃるのですね。
ちなみにこの場面は「紫式部日記」にもあり、実際には言い返さず心に留めていたそうです。